guard&search~幕末転生~
初依頼は神サマ
目を開くとそこは、懐かしい場所でした。
って、事故った後に来た何もない空間だ。
「よぅ。
久しぶりじゃな~
集めてくれてサンキューじゃ」
いやに爽やかな笑顔のジジィ…もとい、神サマがいた。
「…
あれか。
ジジィが、横文字使いたい☆みたいなやつか。
使いきれて無いところが痛々しいあれか。
イラつくな。
あー、居なくなれ」
「えぇ!?
駄目!?
全否定!?
神サマに居なくなれ!?
ひどくない!?
泣くよ!?本当に泣いちゃうよ!?」
神サマはしょんぼり座りこみ、いじけ始める。
「で、いったい何の用ですか。
いきなり呼び出されて向こうは混乱するでしょう?」
ポムっと手を打つと、思い出したって顔をする。
面倒くさいな…
「あー、志士の召集すまんな。
仕事もありがとう。
で、初依頼は儂からしようと思ってな」
ジジィは、真剣な顔をして座り直す。
「実は、先日1人の女が自殺した。
ただの女なら問題ないが、とある女の転生でな。
過去に思いが強く、死した魂は過去に飛び、歴史を変えようとしておる。
歴史を変えるのはご法度じゃ。
多少の時差は構わん。
歴史通りに進めるため、過去に行き、殺せ」
「………」
随分な話しだな…
初依頼は殺し。
確かに、死んだ魂がどうしたとかの話しだが…
ジジィの依頼は、もちろん公式ではないが、神サマ公認の殺し。
「どうやって過去に行く?」