guard&search~幕末転生~
「お前は、此処の道場主だ。
両親もいる。
何日かかるかわからん。
残った方が良い
いきなり消えても大丈夫では無いだろう?」
真面目な顔で紅妃に問われたら、納得してしまう。
「そうだな…
すまないな…」
「そうしょんぼりしないでくれよ。
俺達に任せてくれ。
かっちゃん!」
土方の強く懐かしい呼び掛けに、近藤はニッコリ笑った。
「しかし、どうやって過去に飛ぶんだ?」
原田の質問に、紅妃はニヤリと笑った。
「お前は魂を飛ばす。
向こうに肉体があるからな。
私は肉体ごと飛ぶ。
少し時差があるからな。
私は後につく。
準備や、お梅の監視を頼む。
全てはビルに帰ってから始める。
以上だ」
了解と、皆が立ち上がった。
「帰ったら報告する。
また会おう。近藤」
颯爽と黒い衣を翻し歩く紅妃は、まるで神のように美しかった。