guard&search~幕末転生~
しばらくしてビルへと帰宅した。
リビングに集まり、手筈の確認する。
「芹沢暗殺において大切なのは局中法度だ。
おそらくはその辺りだな。
神サマは、いつに彼女が飛んだかは言わなかった。
だが…文久3年9月前は確実だろう」
「とりあえず、俺達は昔の通りやりゃいいか?」
土方は、記憶と照らし合わせて聞く。
「あぁ。
だが…相手の行動がわからん。
永倉や藤堂の協力も必要だな。
ただし、野口、平間は逃がさないといけない。
史実だからな。
そして…お前達も歴史を変えるなよ。
先を記したりしてはいけない。
全てが終わり、今の魂が離れれば過去の魂に影響はない。
何かしらあれば、今度はお前達が消される。
…信じている」
辛い依頼。
俺達のために受けた紅妃。
いくら誠を貫いたとはいえ、辛く無かったと言えば嘘になる。
だが…
今が過去の上にある。
だからこそ…
「大丈夫だ。
心配要らねぇよ」
「そうです!
きちんとやりますよ!」
皆が笑顔で答えれば、紅妃は苦笑いをこぼした。
「…では先にお前達を飛ばすぞ。
準備はいいな?」
「「「「「「「「「おぅ!」」」」」」」」」
「また会おう…
『我ら、神が願いに飛翔せん』」
志士達の意識は言霊と共に、深い闇の中へと飛翔した。