続・私はペットです。雌犬です。
寒空の下
ベンチに座って待っていると、遠くの方で一台の車が荒々しく停車した
そして、慌ただしく車から降りてきたのは…
「笹谷さん…」
そして、笹谷さんは私を見つけると一直線に私に向かって歩いてきた
「ココちゃん…いきなりで、申し訳ありませんが…一緒に来て下さい」
私の目の前まで来ると、笹谷さんはそう言った
「心菜…どうするの?」
菊香が心配そうに聞いてきた
「…行ってくる。よく分からないけど…これで全て終わるなら…」
「…連絡してね」
「うん、ありがとう」
心配そうな菊香を残して、私は笹谷さんの後に付いて行く
どこに連れて行かれるんだろう…