続・私はペットです。雌犬です。
ざわつく報道陣を無視して、俺は一直線に瑠未の所に向かう
「ふふっ…優、びっくりした?」
「あぁ…かなりね」
俺が怒ってるのを分かっているのか、いないのか…
瑠未が腕を組んできた
「優、お付き合いしてくれるよね?じゃないと、バラしちゃうよ?優が"俺キャラ"なのも…K・Aっていう彼女がいることも」
マイクを通してない瑠未の声は、俺にのみ聞こえる
「バラされたくなければ…お前とこの場で交際宣言しろってこと?」
目の前の瑠未が勝ち誇ったように笑った
交際宣言…
そんなのを、この場で俺が宣言したら100%心菜を傷付けることになる
ってゆうか、そんなことしたら心菜は俺に捨てられたと思うに決まってる
もう、これ以上心菜を傷付けるわけにはいかない