続・私はペットです。雌犬です。
「優?」
黙った俺に、答えを促す瑠未
「わかった…」
俺は、そう一言呟くと、隣にいる瑠未が満面の笑みを浮かべた
そして、俺はマイクを握り報道陣に向かって宣言した
「これから…婚約会見を始めます」
俺は、交際宣言ではなく婚約会見を始めた
すると、当たり前だが会場がざわついた
「優ったら…気が早いよぉ」
自惚れる瑠未
そんな瑠未を見て俺は言う
「誰が瑠未との婚約会見だなんて言った?」
「え…?」
一瞬にして、瑠未の顔色が変わった
「桜治さん!鈴音さんとの会見ではないとはどーゆうことですか?!」
そんな質問をしてきた記者に目をやると、視野に黒い犬の着ぐるみを確認できた
…これで、婚約会見の準備が整った