続・私はペットです。雌犬です。
私の答えを待っているのは、優さんだけじゃない
ちらりと報道陣の方を見ると、記者の皆さんがカメラを構えて待っていた
何これ…
凄く緊張する…
「私で…いいんですか?」
「クロがいい」
返答早っ…
早く答えろってことですか?
わかりましたよ…
覚悟を決めます
「私も…優さんと…結婚…したい…です」
緊張のし過ぎで、舌がうまく回らず切れ切れな返答になってしまった
しかも、声が小さいせいで報道陣には聞こえなかった様子…
でも、目の前の優さんには私の声が届いたようだ
「最高の返事をありがとう」
そして、再び優さんの腕の中へ…
優さんの匂いを、着ぐるみ越しに感じて安心する
会場はフラッシュの嵐
その中で、私は幸せを全身で感じていた