続・私はペットです。雌犬です。
キスされるのは嫌じゃない
むしろ、されたい
けど…
「…だめ…です」
迫り来る優さんから、顔を背ける
「……なんで?」
不機嫌な優さんの声が聞こえる
「…人前は嫌…」
今いるのは、笹谷さんの車の中
もちろん、運転しているのは笹谷さんな訳で…
「俺は気にしないのに」
「私が気にするんです」
そりゃ…優さんは、ドラマとかで人前でキスすることに慣れてるかもだけど…
私は普通の女子高生
人前でキスするなんて出来ないよ
「じゃ、抱っこで我慢する」
「え?…わぁっ!」
キスを諦めた優さんは、私を軽く持ち上げて膝の上に置いた
膝の上に座らされた私を、優さんが後ろから抱き締める形になる
そして、胸下辺りに腕を回されてがっちり固定される
う、動けない…