続・私はペットです。雌犬です。

「着いたぞ」


運転席の笹谷さんが車を止めて到着を教えてくれた

ココは…今、私が住んでるアパート?


「…家に帰らないの?」


私を抱き締めて離さない優さんに聞く


「たぶん…俺のマンション報道陣がいっぱいで入れない」


あぁ…なるほど…

"桜治ユウ"が素を出して、報道陣の前であんな宣言したんだもんね…

マスコミの皆様が黙ってないよね


「たぶん…明日あたりに社長から連絡あると思うから」


車を降りる間際に、笹谷さんが優さんに言った


「はい。覚悟はしてます。笹谷さん…巻き込んですみませんでした」

「俺は好きで巻き込まれたんだ…気にするな」


ヒラヒラと手を振って笹谷さんは笑った

それに対して優さんは頭を下げて、車を降りた

私も優さんに続き、車を降りる

そして、去っていく車を見送って家へと入った

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