続・私はペットです。雌犬です。
「あの…優さん?」
「ん?」
「社長から電話が来るって…何?」
車を降り際の笹谷さんと優さんの会話…
すごく、深刻そうな声色だった
「あー…たぶん…俺、あの事務所解雇される」
「え…?」
優さんが言いにくそうに言った言葉に驚く
解雇…リストラ…?
「なんで…?」
「俺キャラなのをバラして、恋愛禁止なのに婚約宣言したから?」
え、それって…
「……私のせい…だよね?」
幸せに浸ってる場合じゃなかった
私のせいで…
優さんがアイドルを辞めることになってしまった
「ごめんな…さい」
「え、ちょっと…なんで、心菜が謝るの?!ってか、泣かないで?ね?心菜?」
優さんが慌ててるのが分かる
でも、私の涙は止まらない