続・私はペットです。雌犬です。
「雨宮」
下駄箱で靴に履き替えていると、誰かに呼ばれた
振り替えると江藤くんだった
「…どーしても…駄目か?」
何が駄目なのか…
たぶん、付き合って欲しいって話
「うん、駄目。ごめんなさい」
「…そんなに…いい男なの?」
私の返事にまだ納得しない江藤くん
それに答えたのは、私じゃなく菊香だった
「いい男に決まってるじゃない。江藤じゃ、敵わないよ」
「お前…雨宮の彼氏…見たことあるの?」
「あるよ。ってか、江藤だって知ってると思うよ?」
まぁ…知ってるだろうね
有名人だもん
「俺が知ってるって…先輩なのか?」
「しーらない」
探ろうとする江藤くんを軽くあしらう菊香
そんな菊香が動きを止めた