続・私はペットです。雌犬です。

乗り込んで車が動き出す

優さんの運転はとても滑らかで、乗る前にあった不安はどこかに飛び

気づけば私は夢の中に…





「心菜?着いたよ?」


頭をポンポンされて、夢から帰還する私

ぼーっとする頭を起こし車の外を見る


「…?ココ…どこ?」


コンクリートの広い空間
その中に車が数台止まっている

あぁ、ここは駐車場だ


「降りないの?」


車の外から優さんが言う

私は、慌て降りる


「優さん、ココどこ?」

「地下駐車場」

「違う!そうじゃなくて!お家に帰るんじゃないの?」


優さんのマンションにある駐車場は外だった

だから、ココは帰って来る場所じゃない

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