続・私はペットです。雌犬です。
「ただいまー」
学校が終わり帰宅する
でも、今日も優さんは仕事のため遅くなる
だから、私の言葉に返ってくる返事はない
「痛…」
そんな静かな部屋に響く、痛みを訴える私の声
宣言通り
体育で見事に転倒した私…
ばっちり膝を擦りむいた
「救急箱…救急箱…あった」
血で汚れてしまった絆創膏を替えるため、救急箱を探しだし手当てをする
手当てをしていると視野に入る薬指に光る指輪
見る度にニヤけてしまう
今の私の姿は誰にも見せられない
手当てをしながらニヤける自分
怪し過ぎる…