続・私はペットです。雌犬です。
「クロ…傷口見ながらニヤニヤしてどうしたの?」
「きゃぁあ!?」
いきなり聞こえてきた声に驚く
驚きながら振り向くと、優さんが立っていた
「す、優さん?!か、帰ってくるの…早いですね?」
「残念だけど…着替えに来ただけ。着替えたらすぐに行く。笹谷さんも待ってるし」
なんだ…
そうなんだ…
ちょっと残念
「本当…クロって、可愛い反応してくれるよね?」
「え?」
「残念…って顔してる」
バレた…
私、そんなに顔に出てた?
「ボイトレだから…10時には帰ってくるよ」
優さんは、そう言って私の頭をひと撫でしてから自室に入って行った