続・私はペットです。雌犬です。
「素直でよろしい」
私の返答に満足したのか、優さんが私の頭を撫でる
実は、優さんに撫でられるのが好きな私
今なら、犬の気持ちが分かる
「…こーすると、犬だね?クロ?」
"クロ"とは、私の愛称の一つ
優さんしか使わないけど…
「犬じゃないです。ちゃんと人間です」
「はいはい。…あ、そろそろ時間だ」
撫でていた手を引っ込めて、優さんが身仕度を始める
これから、優さんはお仕事です
「今日は、遅いから先に寝てていいよ?」
「ん。寝てます」
きっと、深夜帰りだね
毎日毎日、ご苦労様です