続・私はペットです。雌犬です。

大きな鍋に水を入れて沸騰させてると、玄関が解錠される音がした


「ただいまー」


そして、聞こえてきた
帰宅を告げる優さんの声


「お帰りなさい」


リビングの扉を開けて入ってきた優さんに言う


「ん。ただいま」


それに答えてくれる優さん

そこまでは、いつもと同じだった


「…優さん?」


いつもなら、荷物を置きに部屋に行くのに

今日の優さんは、リビングのソファー付近で動きを止めた

そして、優さんが何かを手に取った


「ぁ…」


優さんが手に持ったのは、私が買ってきた雑誌

私のモヤモヤの原因となった物だ

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