続・私はペットです。雌犬です。

優さんに抱き締められるだけで、不安は消えていく


「雑誌読んで…泣いたでしょ?」


不安解消していると
頭の上からした声

その言葉に、ピクリと反応する


「…なんで…分かったの?」


優さんが帰って来た時には、泣き止んでたよ?


「表紙のとこ…2、3箇所、濡れた跡があった。ポツポツって」

「涙じゃないもん…ヨダレだもん」

「ヨダレ…ね。もっと可愛い言い訳なかったの?」

「じゃぁ…汗」

「意地でも涙だとは言わないんだね…まぁ、いいけど」


"なんで、分かったの?"
って、聞いてる時点で泣いたことはバレている

でも、泣いたとは言いたくない…
カッコ悪いから

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