続・私はペットです。雌犬です。
「では、今日も撮影お願いしまーす」
監督、スタッフ、役者
皆で朝の挨拶を済ませて、撮影スタンバイに入る
「ねぇ、優?」
台本を確認していると、瑠未が現れた
「何?」
台本から目を話さずに、返事だけ返す
「…優、女の子と同居してるでしょ?」
俺の耳元で、小さな声で囁かれた言葉
なんで、こいつがソレを知ってる?
「黒髪の女の子…あの子は誰?」
なんで、お前がその存在を知ってる?
動揺する
でも、ソレをギリギリのところで抑える…
「従姉妹だよ。観光でこっちに来たから泊めてあげただけ」
咄嗟についた嘘はソレだった