続・私はペットです。雌犬です。
保護されました
優さんが仕事に出かけて、2時間経ったころ
玄関を解錠する音が響いた
誰?
その疑問はすぐに解消された
「ココちゃん。こんにちは」
部屋に入って来たのは、笹谷さんだった
「こんにちは。優さんの忘れ物でも取りに来たんですか?」
首を傾げていると、笹谷さんが口を開いた
「ココちゃんの存在が…バレそうなんだ。だから、しばらく優とは距離を置いてもらう」
え…?
距離を置く?
それって…
「お別れ…ですか…?」
涙腺が緩むのが分かる
「あ、ちょっ…泣かないで?!違うから!優と別れろって意味じゃないから!ね?ココちゃん泣かないで?」
涙腺崩壊寸前の私に焦りながら、笹谷さんが話してくれた