続・私はペットです。雌犬です。

「仕事が終わり次第、優が直接説明に来るから」

「はい」


笹谷さんの車に乗り込む

すると、すぐに車は動き始めた

遠ざかるマンション
しばらく来れなくなってしまう場所


「すぐに戻れるよ」


私の目線に気づいた笹谷さんが言った


「…はい」


私はそれしか答えられなかった

いくら、すぐに戻れると思っていても、好きな人と距離が空いてしまうのは、やっぱり寂しい


すぐ戻れるって…
どれくらいなのかな…?

< 63 / 148 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop