続・私はペットです。雌犬です。
「…本当に…迎えに来てくれるんですよね?」
消されていく私の存在に不安を感じた
だから、そんなことを聞いてしまった
「うん、行くよ。絶対。だから…泣かないで…?」
優さんの手が触れる
涙の伝った私の頬に…
泣かないでと言われても、止まる気配の無い私の涙
優さんを信じてる
信じたい…
でも、怖いよ…
「怖い…嫌だ…」
頬に触れている優さんの手を握る
離れたくないよ…
「不安…だよね」
困ったような、悲しそうな顔をした優さんが言う
「心菜…コレ見て」
優さんがそう言って、胸元から出したのはネックレス
いつも、優さんが身につけているクロスのネックレス