続・私はペットです。雌犬です。
「優さん…」
「ん?」
ギュッと抱き締められたままの私は、優さんの名前を呼ぶ
「…ちゅう…して」
しばらくの間、感じることの出来ない優さんの感覚を覚えたかった
「…どこに?」
私がお願いすると、優さんが聞いてきた
そんなの決まってるじゃない
「全部…」
「了解」
ニコッと笑ってから、優さんがキスを落とし始める
髪に…
おでこに…
瞼に…
鼻に…
頬に…
そして…
「…ンッ」
唇に…
優しく深く長く…
私の意図を理解したみたいに、記憶に刻みつけるような甘い口付け