続・私はペットです。雌犬です。
「いい子で待ってるから…忠犬ハチ公にも負けないくらい…待ってるから」
「うん。ありがとう」
もう一度、頬にキスを落として優さんは立ち上がった
お別れの時間らしい
一時的なものだと分かってる
さっき待つと決意したのに…
「ふぇ…ッ」
涙は流れた
一生懸命拭うが止まらない
泣きたくないのに
「いいよ。泣くの我慢しなくったって。泣かせるようなことしてるんだから」
そう言って、差し出されたのはフェイスタオル
優さんの匂いが染み付いていて、すごく落ち着く
だから、涙も止まる