続・私はペットです。雌犬です。

「…苦しくなったら…絶対相談してよね」

「うん、約束」


噂が流れ始めてから、菊香は私を気にかけてくれている


「ありがとう、菊香」

「当然でしょ?」


今は…まだ大丈夫だよ
まだ、信じていられる

だって、テレビに映る貴方の首元に"愛の証"が光ってるし…

なぜか、定期的に笹谷さんから届けられるフェイスタオル…
勿論それは、優さんのタオル


「会えないけど…優さんの想いが届くから寂しくないよ」

「…ノロケ?心配してあげた私にノロケを吐くのか?心菜ひどーい!独り身の私への当て付けか?!」

「きゃぁ!」


ガバッと体当たり気味に抱き着いて来る菊香

耐えきれず一緒に倒れ込む

2人できゃーきゃー言いながら、ふざけ合う

菊香もいる
私は全然寂しくないよ

< 75 / 148 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop