続・私はペットです。雌犬です。
「…苦しくなったら…絶対相談してよね」
「うん、約束」
噂が流れ始めてから、菊香は私を気にかけてくれている
「ありがとう、菊香」
「当然でしょ?」
今は…まだ大丈夫だよ
まだ、信じていられる
だって、テレビに映る貴方の首元に"愛の証"が光ってるし…
なぜか、定期的に笹谷さんから届けられるフェイスタオル…
勿論それは、優さんのタオル
「会えないけど…優さんの想いが届くから寂しくないよ」
「…ノロケ?心配してあげた私にノロケを吐くのか?心菜ひどーい!独り身の私への当て付けか?!」
「きゃぁ!」
ガバッと体当たり気味に抱き着いて来る菊香
耐えきれず一緒に倒れ込む
2人できゃーきゃー言いながら、ふざけ合う
菊香もいる
私は全然寂しくないよ