続・私はペットです。雌犬です。
「フラれてないし…別れてもないよ」
はっきり、キッパリ、噂を否定する
「ふーん…じゃ、なんでため息ばかり吐いてんの?」
「別にいいでしょ?女の子は悩みが多いんだよ」
ぷぃっと江藤くんから顔を反らす
すると、江藤くんからとんでもない言葉が降ってきた
「お前さ、彼氏と上手くいってないだろ?」
内心焦った…
なんで、そんなこと江藤くんに分かるの?
「俺は、お前が思ってる以上にお前のこと見てるよ?…その指輪撫でながら、ため息吐いてるのも知ってる」
私は何も言い返えさない
事実だから…
私が黙ると、ひと呼吸置いて江藤くんが続けた
「俺なら、雨宮にそんな辛い思いさせない。そんなヤツやめて…俺にしろよ」