続・私はペットです。雌犬です。

屋上の扉を開ける

うん、誰もいない

広い屋上の一番角の所に行き、冷たい地面に座り込む


「…会いたいよ…」


呟いた瞬間、溢れ出す涙

本当は辛い…
江藤くんの言った通りなの…

寂しくて
会いたくて
不安で…辛いの

でも、辛いのを認めたくなかった

認めたら、もっと辛くなるから…


「苦しいよぉ…早くっ…迎えに来てよ…私、そんなに強くないよ…強くないんだよぉ…」

「心菜が強くないことくらい知ってるよ。だから、1人でなんて泣かないでよ」


…え?
私…1人で屋上居たよね?

ゆっくりと顔を上げる


「き、菊香?!」


なんで居るの?!
ってか、授業始まるよ?!

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