続・私はペットです。雌犬です。
「1人で泣かないでよ。私に泣き付いてもらわなきゃ、慰めることも出来ないじゃない」
目の前には仁王立ちの菊香
「な…んで?私、保健室にって言った…のに」
「心菜の行動くらい分かるよ…ってゆうのは嘘。本当は、追いかけてきた」
そう言いながら、私の横に座る菊香
「辛かったら言ってって言ったじゃん」
「ん…ごめん。自分が辛いのを認めたくなかった」
遠くで授業開始のチャイムが鳴る
あぁ…
また、私のせいで菊香をサボらせちゃった…
「…江藤が"ごめん"ってさ。許してあげてね?心菜を想って言った言葉だから。」
「うん…」
江藤くんが、嫌がらせに言った訳じゃないのも、私を心配して言ってくれたのも分かってる
だから、江藤くんを責めるつもりはない