落ちこぼれの恋愛事情。

よくある話で、
僕も昔は「ヤンチャ」をしていた。

まぁつまりは、
親に反抗して、思い切りグレていた。


今は更正して、
家を継ぐために修行しながら
葉桐のデスクに通う日々。


ちなみに、
僕の家は、茶道の家元である。


さっきのメイドは、
僕の昔の噂を聞きかじったのだろう。

…半信半疑、という感じで。


「あの頃とは違うんですがね」


自嘲するように笑う。


過去の所業は、
そう簡単には消せない。


このまま一生ついてまわるだろう。

< 37 / 46 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop