揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
早く、由佳からの返信が欲しくて。


結果は分かっているのに、何度もセンターに問い合わせをしてしまう。


「なんだよ?彼女からのメール待ってんのか?」


俺の様子を見ていた雅志に、鋭い質問を浴びせられ。

「まぁな」とだけ言葉を返して。


俺は、携帯の画面を見ながら少し考えていた。


由佳も、こうやってメールを待っていたんだろうか?って。


この間、克也に言われた事が頭を過ぎる。


『姉ちゃんの事、あんま…悲しませんなよ』


とりあえず、由佳の事をまどかさんに疑われたくなくて。

だから、突き放す様な真似をしてしまったんだけど。


由佳は知らないんだよな、俺とまどかさんの関係を。


不安に…思ってるんだろうか?

金曜にしかメールを送らない、って言ってしまった事を。


できる事なら、今からでも会いに行きたいぐらいで。

俺の体と心は、由佳に対して既に禁断症状が出ている。


すっげぇ会いたいよ、由佳……。
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