揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
「別に、先輩は変な事打ってこなかったよ。ただ、『メールくれてありがとう』って」
「それだけじゃないでしょ?」
「あ、後は『何かあったら気軽にメールしてきて』って……」
それを聞いた沙希の顔は、やっぱり今日も険しくて。
どうしてここまで毛嫌いするのか、正直私には分からなかった。
私の事を心配してくれてるっていうのは分かるんだけど、必要以上に先輩を警戒してる気がして。
「とにかく、由佳からは絶対メールしちゃダメだからね。もちろん電話も」
有無を言わせぬ迫力に、私は頷かざるを得なかった。
「でも、あんたの寝不足の原因がチャラ男じゃないんだったら、何?彼氏と何かあったの?」
「えっ?あっ、ち、違うよ。ちょっとケータイ小説読み出したら、止まらなくなっちゃって。単なる寝不足だから」
えへへ、と笑って見せるものの。
うまく笑えてる自信が無い。
ホントは、違うんだよ。
彼のお母さんに呼び出されてるの。
そう言ってしまえば、楽になれるんだろうけど。
これ以上、沙希に心配をかけたくは無かった。
「ならいいけど。寝不足は肌にも悪いし、今日は早く寝なよ?」
「うん、そうする」
そう答えたものの、私は心のどこかで確信していた。
今夜もきっと、寝不足に違いないって……。
「それだけじゃないでしょ?」
「あ、後は『何かあったら気軽にメールしてきて』って……」
それを聞いた沙希の顔は、やっぱり今日も険しくて。
どうしてここまで毛嫌いするのか、正直私には分からなかった。
私の事を心配してくれてるっていうのは分かるんだけど、必要以上に先輩を警戒してる気がして。
「とにかく、由佳からは絶対メールしちゃダメだからね。もちろん電話も」
有無を言わせぬ迫力に、私は頷かざるを得なかった。
「でも、あんたの寝不足の原因がチャラ男じゃないんだったら、何?彼氏と何かあったの?」
「えっ?あっ、ち、違うよ。ちょっとケータイ小説読み出したら、止まらなくなっちゃって。単なる寝不足だから」
えへへ、と笑って見せるものの。
うまく笑えてる自信が無い。
ホントは、違うんだよ。
彼のお母さんに呼び出されてるの。
そう言ってしまえば、楽になれるんだろうけど。
これ以上、沙希に心配をかけたくは無かった。
「ならいいけど。寝不足は肌にも悪いし、今日は早く寝なよ?」
「うん、そうする」
そう答えたものの、私は心のどこかで確信していた。
今夜もきっと、寝不足に違いないって……。