揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
大翔君がお母さんと血が繋がってない……?
それってどういう事?
だってお父さんは事故で亡くなってて、お母さんの方は血が繋がってないって……。
「大翔の本当の母親は、あの子が1年の時に亡くなってるの」
戸惑っている私に、お母さんは事情を話し始めてくれた。
「私は、あの子の父親の会社の部下だったの。大翔に初めて会ったのは、あの子の母親の葬儀の時だったわ」
当時の記憶を辿るかのように、彼女は懐かしそうな表情を浮かべている。
確かに、大翔君の実の母親にしては若すぎるとは思っていた。
だけど、まさか本当のお母さんが亡くなっていただなんて……。
だとしたら、彼には血の繋がった肉親はもういないって事?
「一目見て、私はピンときたのよ。『この子は、とんでもなくイイ男になるだろう』って。そしたら、自分で育ててみたくなったの。この子の成長を、一番近くで感じたいって」
今の彼女は、母親の顔じゃなかった。
20代後半の色香を漂わせた女性でしかない。
「だから別に、あの子の父親を愛してたわけじゃない。大翔の母親になる為に、私はあの人と結婚したのよ」
次々と語られる真実。
どれも、今の私にはとても衝撃的過ぎて。
思考回路が、うまく働いてくれない。
それってどういう事?
だってお父さんは事故で亡くなってて、お母さんの方は血が繋がってないって……。
「大翔の本当の母親は、あの子が1年の時に亡くなってるの」
戸惑っている私に、お母さんは事情を話し始めてくれた。
「私は、あの子の父親の会社の部下だったの。大翔に初めて会ったのは、あの子の母親の葬儀の時だったわ」
当時の記憶を辿るかのように、彼女は懐かしそうな表情を浮かべている。
確かに、大翔君の実の母親にしては若すぎるとは思っていた。
だけど、まさか本当のお母さんが亡くなっていただなんて……。
だとしたら、彼には血の繋がった肉親はもういないって事?
「一目見て、私はピンときたのよ。『この子は、とんでもなくイイ男になるだろう』って。そしたら、自分で育ててみたくなったの。この子の成長を、一番近くで感じたいって」
今の彼女は、母親の顔じゃなかった。
20代後半の色香を漂わせた女性でしかない。
「だから別に、あの子の父親を愛してたわけじゃない。大翔の母親になる為に、私はあの人と結婚したのよ」
次々と語られる真実。
どれも、今の私にはとても衝撃的過ぎて。
思考回路が、うまく働いてくれない。