揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
「初めて大翔からキスされて、そりゃあびっくりしたわよ。嬉しかったけど、一応親子じゃない?『こんなことしたらダメよ』って言ったんだけど、『ずっと、まどかさんの事が好きだった』って言って、私を押し倒してきたの」
彼女の一言一言に、胸がキリキリと反応する。
頭の中で勝手にその場面を想像して、嫉妬で顔が自然と歪む。
「小学生でも、男なのよね。結局、そのまま一線越えちゃって。それからは、私もあの子への気持ちに正直になる事にしたの」
嘘……。
こんな話、嘘に決まってるっっ。
自分の頭の中の妄想をかき消すように、私は心の中で叫んだ。
「……やっぱり、大翔君に聞きます」
詰まった様な感覚の、喉の奥から声を絞り出し。
私は真っ直ぐに彼女を見た。
じっと見返してくる彼女は、軽く鼻で笑った後、再びカップに手を伸ばす。
「私が嘘ついてると思ってるんでしょ?大翔をあなたに取られたくないからって」
図星を指され、何も言い返せないでいると。
彼女はカップを皿の上に戻し、徐に立ち上がった。
「証拠があれば、納得してくれるのよね?」
私への問い掛けとも、独り言とも取れる言い方をして。
彼女は、そのままリビングを出て行ってしまった。
彼女がいない事でほんの少し緊張がほぐれ、私は大きく溜息を一つ漏らした。
彼女の一言一言に、胸がキリキリと反応する。
頭の中で勝手にその場面を想像して、嫉妬で顔が自然と歪む。
「小学生でも、男なのよね。結局、そのまま一線越えちゃって。それからは、私もあの子への気持ちに正直になる事にしたの」
嘘……。
こんな話、嘘に決まってるっっ。
自分の頭の中の妄想をかき消すように、私は心の中で叫んだ。
「……やっぱり、大翔君に聞きます」
詰まった様な感覚の、喉の奥から声を絞り出し。
私は真っ直ぐに彼女を見た。
じっと見返してくる彼女は、軽く鼻で笑った後、再びカップに手を伸ばす。
「私が嘘ついてると思ってるんでしょ?大翔をあなたに取られたくないからって」
図星を指され、何も言い返せないでいると。
彼女はカップを皿の上に戻し、徐に立ち上がった。
「証拠があれば、納得してくれるのよね?」
私への問い掛けとも、独り言とも取れる言い方をして。
彼女は、そのままリビングを出て行ってしまった。
彼女がいない事でほんの少し緊張がほぐれ、私は大きく溜息を一つ漏らした。