揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
「好きだよ、由佳」
そう答えた先輩は、そのまま唇を重ねてきた。
高い位置からの、いきなりのディープキス。
先輩の舌は、まるで獣の様に私の舌を求めてくる。
「んんっ…んっ……」
息が苦しくなるぐらいの、激しいキス。
でも目を閉じている私の中では、相手は先輩じゃなかった。
いつも私にキスをくれる、愛しい大翔君の姿に心の中ですり替えていたんだ。
「彼を忘れるぐらいに、もっと…愛してあげるよ」
唇を離すと、先輩は艶っぽい眼差しで私にそう言った。
今の私は、抜け殻のようなものだ。
愛する人に裏切られ、理性もいつの間にか失って。
幻想の彼を思い描きながら、違う人に体を預けようとしている。
「これは、浮気じゃないよ。だって、君はもう俺とつき合ってるんだから。だから、何も気にする事は無い」
諭す様な先輩の言葉は、まるで催眠術かのように私の心に暗示をかけてくる。
そして、心の中の醜い部分が私に告げるんだ。
【向こうは母親とあんな事してるんだから、先輩に抱かれたって問題ないよ】
精神的に弱っている私に、優しく語りかけてくる。
悪いのは、向こうだから。
私は、被害者なんだから。
先輩へと逃げようとしている自分を正当化する為の理由が、次々と浮かんでくる。
「俺が、誰よりも由佳を愛してやる。だから、おいで」
そう言って差し出された、先輩の大きな手。
今の私には、もう選択肢は一つしかなかった。
そう答えた先輩は、そのまま唇を重ねてきた。
高い位置からの、いきなりのディープキス。
先輩の舌は、まるで獣の様に私の舌を求めてくる。
「んんっ…んっ……」
息が苦しくなるぐらいの、激しいキス。
でも目を閉じている私の中では、相手は先輩じゃなかった。
いつも私にキスをくれる、愛しい大翔君の姿に心の中ですり替えていたんだ。
「彼を忘れるぐらいに、もっと…愛してあげるよ」
唇を離すと、先輩は艶っぽい眼差しで私にそう言った。
今の私は、抜け殻のようなものだ。
愛する人に裏切られ、理性もいつの間にか失って。
幻想の彼を思い描きながら、違う人に体を預けようとしている。
「これは、浮気じゃないよ。だって、君はもう俺とつき合ってるんだから。だから、何も気にする事は無い」
諭す様な先輩の言葉は、まるで催眠術かのように私の心に暗示をかけてくる。
そして、心の中の醜い部分が私に告げるんだ。
【向こうは母親とあんな事してるんだから、先輩に抱かれたって問題ないよ】
精神的に弱っている私に、優しく語りかけてくる。
悪いのは、向こうだから。
私は、被害者なんだから。
先輩へと逃げようとしている自分を正当化する為の理由が、次々と浮かんでくる。
「俺が、誰よりも由佳を愛してやる。だから、おいで」
そう言って差し出された、先輩の大きな手。
今の私には、もう選択肢は一つしかなかった。