揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
「大翔の方が…心配だから」


思いきって、そう言ってみた。

こんな事言ったら機嫌悪くなるかも?と思いつつ。


「俺が?浮気するんじゃないかって事?」


彼の様子を窺いつつ、こくんと頷き返してみる。

呆れた様な顔を見せたかと思ったら、彼はいきなり私の唇を塞いできて。


「んんっ…はぁっ」


そのまま、裸の私をぎゅっと抱きしめてきた。

落ち着きを取り戻していた体が、再び火照り始める。


「こんなに由佳の事好きなのに、俺が浮気するって思うの?」


どちらの唾液か分からなくなるぐらい深く口づけた後、じっと私の目を見ながら彼はそう言った。

体の疼きを悟られないように、とりあえず私は首を横に振る。


「俺が由佳だけを好きだって事、もっと分からせて欲しいんだ?」


「やぁっ……」


そして、再び彼の舌と指が私の全身を滑り始める。


ホントは、分かってるの。

大翔君が私をどれだけ大切に想ってくれているのか。


だけどね。


どれだけ、『好き』って言われたって。

どれだけ、体ごと愛してくれたって。


不安…なんだよ?

大翔君も、こんな気持ちになったりするの?
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