揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
「弘登先輩と…ヤったのか?」


ストレートな諒斗の言葉。

完全否定をするには、あまりにも後ろめたすぎる。


「無理矢理、連れてかれたのかよ?」


どうしようかと思いながら、とにかく首を横に振った。

疚しい事がありすぎて、さっきから心臓が落ち着かない。


「じゃあ、何でそんなトコから2人で出て来んだよっ?」


諒斗がイラついてるのが、言葉からもよく分かる。


だけど、どうやって説明したらいいのか分からなくて。

いろいろと考えてみるんだけど、どうしても大翔君達の話をしなくちゃいけなくなる。


「無理矢理じゃないの。でも…最後まではシてないから」


「無理矢理じゃないなら、何でそんなトコに行くんだよ?弘登先輩の事、好きなのか?」


もちろん、先輩の事は嫌いじゃない。

だけどこの気持ちは、諒斗が言ってる≪好き≫とは違う気がする。


「私が、先輩を身代わりにしようとしたの。大翔君の……」


「ガキんちょの?身代わりって、何だよそれ?」


諒斗が尋ねたくなるのも、無理はないよね。
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