揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
「大翔君、お待たせっっ」
6月初めの土曜日。
今日は部活の無い大翔君と駅で待ち合わせをして、一緒に図書館に行く約束をしている。
待ち合わせの時間は、午前10時。
そして今は……。
「今、何時か知ってる?」
冷ややかな口調で尋ねられ、慌てて携帯の画面で時間を確認した。
「10時…半を少し過ぎたところです……」
「待ち合わせって、何時だっけ?」
「10…時です」
5つも下のくせにっ。
小学生のくせにっっ。
どうして、こんなに威圧感があるんだろうか?
そりゃ、遅れた私が悪いんだけどさ。
何も、そんな目で見なくたっていいじゃないっっ。
「昼ご飯、由佳の奢りね」
「えっ?こんな貧乏高校生に、お昼奢らせるのっ?」
慌てて言い返すと、彼はそっと私の耳元に口を近付けてきて。
「別に…体で払ってもらってもいいんだけど?」
そう、意味深に囁いてきた。
6月初めの土曜日。
今日は部活の無い大翔君と駅で待ち合わせをして、一緒に図書館に行く約束をしている。
待ち合わせの時間は、午前10時。
そして今は……。
「今、何時か知ってる?」
冷ややかな口調で尋ねられ、慌てて携帯の画面で時間を確認した。
「10時…半を少し過ぎたところです……」
「待ち合わせって、何時だっけ?」
「10…時です」
5つも下のくせにっ。
小学生のくせにっっ。
どうして、こんなに威圧感があるんだろうか?
そりゃ、遅れた私が悪いんだけどさ。
何も、そんな目で見なくたっていいじゃないっっ。
「昼ご飯、由佳の奢りね」
「えっ?こんな貧乏高校生に、お昼奢らせるのっ?」
慌てて言い返すと、彼はそっと私の耳元に口を近付けてきて。
「別に…体で払ってもらってもいいんだけど?」
そう、意味深に囁いてきた。