揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
「そうだねっ、襲われないように気をつけなくちゃ」


諒斗に聞こえるように、私も沙希の耳元にそう答える。

もちろん、視線はアイツに向けて。


「お前まで何言ってんだよっっ」


焦る諒斗がおかしくて、私と沙希はケラケラ笑った。







こんな事が楽しいって思えるぐらい、私の心はだいぶ救われていた。


今の私なら…現実を受け止める事ができるかもしれない。


大翔君がお母さんと愛し合っている事も。

私が偽物の恋人だという事も。


それでも彼のそばにいたいっていう気持ちを、彼が受け入れてくれるのなら……。




私は、彼の彼女のままで…いたいと思う。
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