揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
忘れがたき人-side大翔-
chapter23
ケガをして病院に運ばれていた俺達は。
結局、修学旅行の2日目の朝を病院で迎える事になった。
梨香と鈴木先生は一旦ホテルに戻り、保健の本田先生が俺達に付き添ってくれていた。
「でも、ホントびっくりしたわよ。大翔がケガしたって聞いて」
朝一番の新幹線で、まどかさんが病院に駆けつけてくれた。
本当は、篠原さんのトコロと併せて鈴木先生が連絡を入れてくれてたらしいんだけど。
彼女がつかまったのは、夜遅くになってからだったらしい。
どうせ、どっかの男と出かけてたんだろう。
別にわざわざ来てもらう事も無かったけれど。
病院の支払いの件やこれからの事とか、学校側としては一刻も早く来て欲しかったんだろう。
「悪いね、面倒かけて」
電動で動くベッドを少し起こして、俺はもたれるように座っている。
その横でパイプ椅子に腰かけているまどかさんに、とりあえず頭を下げた。
「何言ってるのよ。これぐらいのケガで済んで良かったじゃない。命に別条があったらどうしようかと思ったんだからっ」
そう言って、俺の右手を両方の手で包んできた。
相変わらずの、白くて綺麗に手入れされている彼女の手。
深紅に彩られたネイルにちらっと視線を送ると、俺はまた彼女の顔を真っ直ぐに見た。
結局、修学旅行の2日目の朝を病院で迎える事になった。
梨香と鈴木先生は一旦ホテルに戻り、保健の本田先生が俺達に付き添ってくれていた。
「でも、ホントびっくりしたわよ。大翔がケガしたって聞いて」
朝一番の新幹線で、まどかさんが病院に駆けつけてくれた。
本当は、篠原さんのトコロと併せて鈴木先生が連絡を入れてくれてたらしいんだけど。
彼女がつかまったのは、夜遅くになってからだったらしい。
どうせ、どっかの男と出かけてたんだろう。
別にわざわざ来てもらう事も無かったけれど。
病院の支払いの件やこれからの事とか、学校側としては一刻も早く来て欲しかったんだろう。
「悪いね、面倒かけて」
電動で動くベッドを少し起こして、俺はもたれるように座っている。
その横でパイプ椅子に腰かけているまどかさんに、とりあえず頭を下げた。
「何言ってるのよ。これぐらいのケガで済んで良かったじゃない。命に別条があったらどうしようかと思ったんだからっ」
そう言って、俺の右手を両方の手で包んできた。
相変わらずの、白くて綺麗に手入れされている彼女の手。
深紅に彩られたネイルにちらっと視線を送ると、俺はまた彼女の顔を真っ直ぐに見た。