揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
「だから、私と大翔が血が繋がらないって事と、愛し合ってるんだって事よ」
悪びれる様子もなく、彼女は笑顔を浮かべながらそう答える。
怒りに包まれている俺を…嘲笑うかのように。
「彼女は、何て……?」
尋ねる声が自然と震えていた。
あまりの事に愕然としてしまって、思考回路がついていけてない。
「なかなか信じてくれないから、恥ずかしいけどビデオを見せたのよ」
「ビデオ……?」
何の事か分からずに戸惑っていると。
彼女は俺の緩んだ手を外して、テレビの横の棚へと近づいて行った。
「これに、撮っておいたのよ」
ハンディビデオを手にして戻って来た彼女は、モニター画面で何やら操作をすると。
黙って俺に差し出してきた。
受け取って覗いた画面は何だか薄暗いままで。
何が映っているのかも、よく分からない。
「すぐ始まるわよ」
そう告げた彼女の声の後に、聞き覚えのある声がビデオから聞こえてきた。
『遅くなってごめん、まどかさん』
これは間違いなく、俺の声。
だけど、俺が映っているのかまどかさんが映っているのかの判断がつかない。
『待ちくたびれちゃったわよ』
続けて聞こえてきたのは、確かにまどかさんの声で。
『今日は、灯り点けてないんだ?』
その自分の言葉に、俺は何となく思い出していた。
この場面が、どういう状況を撮ったものなのかっていう事を。
『明るくないと、燃えない?』
彼女の言葉に続いて、画面が少し明るくなり。
ベッドのそばの照明を点けたらしく、布団に包まれた彼女の姿が画面に映し出されてきた。
悪びれる様子もなく、彼女は笑顔を浮かべながらそう答える。
怒りに包まれている俺を…嘲笑うかのように。
「彼女は、何て……?」
尋ねる声が自然と震えていた。
あまりの事に愕然としてしまって、思考回路がついていけてない。
「なかなか信じてくれないから、恥ずかしいけどビデオを見せたのよ」
「ビデオ……?」
何の事か分からずに戸惑っていると。
彼女は俺の緩んだ手を外して、テレビの横の棚へと近づいて行った。
「これに、撮っておいたのよ」
ハンディビデオを手にして戻って来た彼女は、モニター画面で何やら操作をすると。
黙って俺に差し出してきた。
受け取って覗いた画面は何だか薄暗いままで。
何が映っているのかも、よく分からない。
「すぐ始まるわよ」
そう告げた彼女の声の後に、聞き覚えのある声がビデオから聞こえてきた。
『遅くなってごめん、まどかさん』
これは間違いなく、俺の声。
だけど、俺が映っているのかまどかさんが映っているのかの判断がつかない。
『待ちくたびれちゃったわよ』
続けて聞こえてきたのは、確かにまどかさんの声で。
『今日は、灯り点けてないんだ?』
その自分の言葉に、俺は何となく思い出していた。
この場面が、どういう状況を撮ったものなのかっていう事を。
『明るくないと、燃えない?』
彼女の言葉に続いて、画面が少し明るくなり。
ベッドのそばの照明を点けたらしく、布団に包まれた彼女の姿が画面に映し出されてきた。