揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
chapter28
「はい、これ姉ちゃんへの土産ね」
後悔の念に駆られながら家へと戻ると、リビングには昨日顔を合わせていなかった克也の姿があった。
テーブルの上には、お菓子やら何やらたくさんのお土産が置かれている。
私の顔を見ると、その中から小さな紙包みを一つ手にとって。
さっきのように告げて差し出してきたのだった。
「あ、ありがと」
片手サイズのピンク色の袋に手を入れ、何が入ってるのかと期待を胸に中身を取り出すと……。
「げっ」
思わず、口から本音が漏れてしまっていた。
だって、このストラップってどうみても……。
「水戸黄門の印籠…だよね?」
「すっげーだろっ?映画村行ったら売っててさ!俺もランドセルに付けようと思って買って来たんだよ」
得意げに言う克也が手にしているのは、私の携帯ぐらいはありそうな大きさの印籠で。
リアルに時代劇に出てきそうな大きさに驚いてしまった。
「どこが一番楽しかったって、やっぱ太秦だよな。グッズがいっぱいあって、マジ土産選ぶのに時間かかったわー」
「そ、そう……」
そういえば、克也って水戸黄門大好きだったっけ。
私の手の中の印籠も優に消しゴムぐらいの大きさはありそうで。
これを携帯に付けろって事なんだろうか……?
後悔の念に駆られながら家へと戻ると、リビングには昨日顔を合わせていなかった克也の姿があった。
テーブルの上には、お菓子やら何やらたくさんのお土産が置かれている。
私の顔を見ると、その中から小さな紙包みを一つ手にとって。
さっきのように告げて差し出してきたのだった。
「あ、ありがと」
片手サイズのピンク色の袋に手を入れ、何が入ってるのかと期待を胸に中身を取り出すと……。
「げっ」
思わず、口から本音が漏れてしまっていた。
だって、このストラップってどうみても……。
「水戸黄門の印籠…だよね?」
「すっげーだろっ?映画村行ったら売っててさ!俺もランドセルに付けようと思って買って来たんだよ」
得意げに言う克也が手にしているのは、私の携帯ぐらいはありそうな大きさの印籠で。
リアルに時代劇に出てきそうな大きさに驚いてしまった。
「どこが一番楽しかったって、やっぱ太秦だよな。グッズがいっぱいあって、マジ土産選ぶのに時間かかったわー」
「そ、そう……」
そういえば、克也って水戸黄門大好きだったっけ。
私の手の中の印籠も優に消しゴムぐらいの大きさはありそうで。
これを携帯に付けろって事なんだろうか……?