揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
「おかえりなさい、千花ちゃん」
改札を出た彼女に、まどかさんがそう声を掛ける。
篠原さんの後ろから、彼女のお母さんと保健の本田先生がついて来ていた。
「ただいま」
照れくさそうにそう言葉を返すと、彼女は今度は俺へと視線を移してきて。
何だか嬉しそうな顔を見る限り、ケガは大したこと無さそうで少しほっとした。
「わざわざ、すみませんでした」
篠原さんの母親は、そう言って深々と俺達に頭を下げてきた。
手に持つ大きな鞄は、きっと篠原さんの荷物なんだろう。
散々な修学旅行になっちゃったよな、彼女も。
その荷物を見ると、昨日まで修学旅行だったんだという事が思い出されて。
忘れかけていた罪悪感がまた蘇って来る。
「来てくれて良かった」
そう言って微笑む彼女の顔を見ると、胸が苦しくなってくる。
この罪悪感は篠原さんへのモノなのだろうか?
それとも……?
「昨夜は遅くに電話してごめんね」
「別に大丈夫だよ。起きてたし」
昨夜の10時を過ぎた頃。
彼女は、俺の携帯に電話を掛けてきた。
なかなか寝付けないという彼女が、なんだかすごく寂しそうで。
どうしても突き放す事ができなかったんだ。
改札を出た彼女に、まどかさんがそう声を掛ける。
篠原さんの後ろから、彼女のお母さんと保健の本田先生がついて来ていた。
「ただいま」
照れくさそうにそう言葉を返すと、彼女は今度は俺へと視線を移してきて。
何だか嬉しそうな顔を見る限り、ケガは大したこと無さそうで少しほっとした。
「わざわざ、すみませんでした」
篠原さんの母親は、そう言って深々と俺達に頭を下げてきた。
手に持つ大きな鞄は、きっと篠原さんの荷物なんだろう。
散々な修学旅行になっちゃったよな、彼女も。
その荷物を見ると、昨日まで修学旅行だったんだという事が思い出されて。
忘れかけていた罪悪感がまた蘇って来る。
「来てくれて良かった」
そう言って微笑む彼女の顔を見ると、胸が苦しくなってくる。
この罪悪感は篠原さんへのモノなのだろうか?
それとも……?
「昨夜は遅くに電話してごめんね」
「別に大丈夫だよ。起きてたし」
昨夜の10時を過ぎた頃。
彼女は、俺の携帯に電話を掛けてきた。
なかなか寝付けないという彼女が、なんだかすごく寂しそうで。
どうしても突き放す事ができなかったんだ。