揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
明日会えなくなったって、何で?


それに、修学旅行から帰ったら連絡するって事は。

それまでは連絡くれないって事……?


何だか、腑に落ちない事ばかりだった。


確かに、そんなにマメに連絡をくれるタイプじゃない。

だけど、1日に1回はメールをやり取りしてるし。


こんな突き放すようなメールなんて、もらった事が無かった。


「どうしたんだよ?何かあったのか?」


そう言って、克也は私にボックスティッシュを2枚取ってくれて。

それで初めて、自分が泣いてるんだって事に気付いた。


「……これ」


どうしようかと思ったけど、私は克也に携帯を差し出した。

大翔君からのメールの画面のままで、克也は食い入るように見ている。


「何か、やけにそっけなくねぇ?会えない理由とか書いてねぇし」


画面を見たまま、少し怒ってるような口調でそう言った。

もらったティッシュで涙を拭いながら、私も小さく頷き返す。


「明日連絡する、なら分かるけど。何で修学旅行から帰ってから?そしたら、金曜じゃん。姉ちゃんさぁ、一回大翔にメールか電話したら?」


携帯に向けていた視線を私に移し、何故だかキレ気味にそう言われてしまった。
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