揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
そして、今日は日曜日。


予定が無くなってしまったので。

珍しくバイトが休みの沙希と一緒に彼女のバイト先のモールへと買い物に来ている。


可愛い雑貨屋さんを見たり、セールの洋服を見たりしていたら。

ほんの少し、気持ちが軽くなった気がした。









「やっぱり、混んでるよ」


3時過ぎのスタバは、案の定かなりの人で混み合っていて。

店長さん達に申し訳ないからやめとこうって言ったんだけど、沙希は「大丈夫だよ」って言って店に入ってしまった。


仕方なく後を追いかけると、彼女は既にレジに並んでいて。

その列の先には…沙希の彼氏の純平君の姿があった。


純平君に会うのはこの間のバイトの時以来で。

本当の事を言うと、すごく会いづらかった。


それはやっぱり、純平君が弘登先輩の友達だから。


私が先輩とホテルに行った事を、もしかしたら聞いてるんじゃないかと思って。

それに…沙希の初めての相手が弘登先輩だったって聞いたのもあるし。


どんな顔して純平君に会えばいいのかが分からなかった。
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