揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
純平君は、きっと信じてるんだね。
沙希の事も弘登先輩の事も。
だから、2人がこうやって一緒になっても…優しく見守ってくれてるんだ。
「由佳ちゃんに話があったから、ちょうど良かったよ」
私と沙希の顔を交互に見やると、先輩はそう言ってストローへと口を付けた。
そんな先輩と沙希の間で、私は何だか緊張してしまっていたけれど……。
よく考えたら、私もアレ以来会ってなかったんだよね。
沙希の事ばかり考えていて自分の状況なんて全然気にしてなかったけど。
私も実は、すごく気まずい立場にあるんじゃないの?
「悪いけど、先に私の話してもいいですか?」
どうしようかと戸惑っていると、突然沙希がそう先輩に向かって告げていた。
「さっ、沙希っ?」
昔の事を話すのではと焦る私の横で、先輩はじっと沙希の顔を見返していた。
彼女の話に見当が付くわけもなく、何事かと言葉を待っている。
「私の事、憶えてますか?」
「……?由佳ちゃんの友達で、純平の彼女だよね?」
何を当たり前の事を?と言わんばかりに、軽く笑顔を交えて先輩はそう答え。
だけど、それ以上の事は先輩の口からは出てこなかった。
やっぱり先輩は気付いてないんだね、沙希の事……。
沙希の事も弘登先輩の事も。
だから、2人がこうやって一緒になっても…優しく見守ってくれてるんだ。
「由佳ちゃんに話があったから、ちょうど良かったよ」
私と沙希の顔を交互に見やると、先輩はそう言ってストローへと口を付けた。
そんな先輩と沙希の間で、私は何だか緊張してしまっていたけれど……。
よく考えたら、私もアレ以来会ってなかったんだよね。
沙希の事ばかり考えていて自分の状況なんて全然気にしてなかったけど。
私も実は、すごく気まずい立場にあるんじゃないの?
「悪いけど、先に私の話してもいいですか?」
どうしようかと戸惑っていると、突然沙希がそう先輩に向かって告げていた。
「さっ、沙希っ?」
昔の事を話すのではと焦る私の横で、先輩はじっと沙希の顔を見返していた。
彼女の話に見当が付くわけもなく、何事かと言葉を待っている。
「私の事、憶えてますか?」
「……?由佳ちゃんの友達で、純平の彼女だよね?」
何を当たり前の事を?と言わんばかりに、軽く笑顔を交えて先輩はそう答え。
だけど、それ以上の事は先輩の口からは出てこなかった。
やっぱり先輩は気付いてないんだね、沙希の事……。