揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
そして、本屋で立ち読みをしながら適当に時間を潰し。

私は大翔君の家へと向かった。


家に呼ぶっていう事は、きっとまどかさんは出かけてるんだよね。

篠原さんは…いるのかな?


ゆっくりと歩きながら、そんな事を考えていた。


だって、この一週間で2人きりになれたのって公園の時だけだし。

別に欲求不満とかそんなんじゃないけど、大翔君ともっと一緒にいたいから。


2人きりだと…いいな。


そして彼のマンションに着き、入口のセキュリティロックの機械に彼の部屋番号を打ち込んだ。

しばらくすると、


『今、開けるから』


そう彼の声がして、自動ドアのロックが外れ。

中に入ってエレベーターに向かいながら、自分がひどく緊張している事に気付いた。


彼のマンションに来るのは、まどかさんに誘われた以来で。

あの時の嫌な感情が自然と思い出されたりもするし。


大翔君と部屋で2人きりになるのも久しぶりだから。

もしかして、抱いてくれるかな?とか思ってしまうのもあったりする。


何にしても、早く顔が見たいよ。


エレベーターがゆっくりと上昇していくのすらもどかしくて。

彼の住む階に着くと、私は足早に彼の部屋の前へと急いだ。
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