揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
「ほら、どうぞ座って」
初めて会った時のように優しい笑顔を浮かべ、まどかさんが自分の前を手で示してきた。
何だか息苦しくなってくるのを堪えながら、とりあえずゆっくりとソファへと足を進めていく。
その間に彼の方をチラッと見たけれど、相変わらず私を見てくれなくて。
キッチンのカウンターにカップを3つ並べ、コーヒーを注いでいる。
「大翔の淹れてくれるコーヒーは美味しいのよ」
彼が注ぎ終わると、まどかさんはソファから立ち上がり。
カウンターへと歩いて行った。
とりあえず私は勧められたソファに腰を下ろし、カウンター越しに並ぶ親子を見ていた。
傍から見たら、若くて綺麗な母親と端正な顔立ちをした息子という2人。
だけど本当は…ただの親子なんかじゃない。
脳裏を過ぎるのは、まどかさんに見せられたビデオの映像。
まるで恋人同士の様に体を重ねて愛し合っていた2人。
大翔君が事情を説明してくれたけど。
それでも、やっぱり心のどこかでは引っ掛かってしまう。
だって、2人の関係は終わったわけじゃないから。
現在進行形だっていう事は、もしかしたらついさっきまでそんな事をしていたのかもしれないし。
どんどんと悪い方に考えてしまう自分に喝を入れるように、私は首を2・3度横に振った。
……彼が中学を卒業するまでは我慢するって決めたはずなのに、私ってばホント余裕ないなぁ。
私の方が5つも上なんだから、彼の事情も含めて一緒にいるって割り切らなきゃいけないのに。
そんな事を考えていると、まどかさんが私の前にカップを置いてくれた。
綺麗なブランド物のカップから漂う香りは本当に美味しそうで。
こんな状況じゃなければ、もっと心から味わえたのに。
初めて会った時のように優しい笑顔を浮かべ、まどかさんが自分の前を手で示してきた。
何だか息苦しくなってくるのを堪えながら、とりあえずゆっくりとソファへと足を進めていく。
その間に彼の方をチラッと見たけれど、相変わらず私を見てくれなくて。
キッチンのカウンターにカップを3つ並べ、コーヒーを注いでいる。
「大翔の淹れてくれるコーヒーは美味しいのよ」
彼が注ぎ終わると、まどかさんはソファから立ち上がり。
カウンターへと歩いて行った。
とりあえず私は勧められたソファに腰を下ろし、カウンター越しに並ぶ親子を見ていた。
傍から見たら、若くて綺麗な母親と端正な顔立ちをした息子という2人。
だけど本当は…ただの親子なんかじゃない。
脳裏を過ぎるのは、まどかさんに見せられたビデオの映像。
まるで恋人同士の様に体を重ねて愛し合っていた2人。
大翔君が事情を説明してくれたけど。
それでも、やっぱり心のどこかでは引っ掛かってしまう。
だって、2人の関係は終わったわけじゃないから。
現在進行形だっていう事は、もしかしたらついさっきまでそんな事をしていたのかもしれないし。
どんどんと悪い方に考えてしまう自分に喝を入れるように、私は首を2・3度横に振った。
……彼が中学を卒業するまでは我慢するって決めたはずなのに、私ってばホント余裕ないなぁ。
私の方が5つも上なんだから、彼の事情も含めて一緒にいるって割り切らなきゃいけないのに。
そんな事を考えていると、まどかさんが私の前にカップを置いてくれた。
綺麗なブランド物のカップから漂う香りは本当に美味しそうで。
こんな状況じゃなければ、もっと心から味わえたのに。