揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
「……そんな調子のいい話、俺が信じるわけないだろ?」
しばらく続いた沈黙を破ったのは弘登先輩だった。
厳しかった顔つきが、少し戸惑いの色を隠せないでいる。
「私は、悠也なんかじゃなくてあなたを好きだったの」
“悠也”っていうのが、きっと先輩のお兄さんの名前なんだろうけど。
でも、その人より弘登先輩の方が好きだったの?
6年前って言ったら、先輩は中1ぐらいだよね?
「悠也ってさぁ、この間スタバの前で会った奴?」
そう尋ねたのは大翔君で。
彼の口から“スタバ”という言葉が出た事にドキッとしてしまった。
私が臨時のバイトをした事は話してないし。
その日に弘登先輩と再会した事も話してない。
「えぇ、そうよ。彼が、この弘登のお兄さんの悠也。6年前に…私が大学生の時につき合ってた人よ」
少しずつ明かされていく、まどかさんの過去。
弘登先輩とそのお兄さんとの過去。
そこに…大翔君を救える何かがあるんじゃないだろうか?
先輩には悪いけど、そう思ってしまった。
「その時、たまたま俺はスタバにいたんだよ」
突然の告白に、まどかさんと大翔君が先輩を見上げる。
その少し離れた所で、私は1人心を落ち着かなくさせながら3人を見ていた。
しばらく続いた沈黙を破ったのは弘登先輩だった。
厳しかった顔つきが、少し戸惑いの色を隠せないでいる。
「私は、悠也なんかじゃなくてあなたを好きだったの」
“悠也”っていうのが、きっと先輩のお兄さんの名前なんだろうけど。
でも、その人より弘登先輩の方が好きだったの?
6年前って言ったら、先輩は中1ぐらいだよね?
「悠也ってさぁ、この間スタバの前で会った奴?」
そう尋ねたのは大翔君で。
彼の口から“スタバ”という言葉が出た事にドキッとしてしまった。
私が臨時のバイトをした事は話してないし。
その日に弘登先輩と再会した事も話してない。
「えぇ、そうよ。彼が、この弘登のお兄さんの悠也。6年前に…私が大学生の時につき合ってた人よ」
少しずつ明かされていく、まどかさんの過去。
弘登先輩とそのお兄さんとの過去。
そこに…大翔君を救える何かがあるんじゃないだろうか?
先輩には悪いけど、そう思ってしまった。
「その時、たまたま俺はスタバにいたんだよ」
突然の告白に、まどかさんと大翔君が先輩を見上げる。
その少し離れた所で、私は1人心を落ち着かなくさせながら3人を見ていた。