揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
「だって、私はあなたを捨てたのよっ?」
「構わないよ、もう一度やり直せるのなら。これからはさ、コイツじゃなくて俺を見てよ?」
そう言って、大翔君の左肩に右手を添えた先輩。
そんな2人を見返しているまどかさんは、溜めていた涙の粒を頬に滑らせていた。
でも、決して悲しそうなわけじゃない。
嬉しさと後ろめたさの入り混じった、そんなような複雑な表情。
「……お母様にまた反対されたら?」
「そん時はさ、ここに居候させて?」
6年前とは違う。
そんな気持ちのこもった、眩しい先輩の笑顔。
「後悔しても知らないから」
「6年間、後悔しっぱなしだったんだよ。まどかといられるなら、俺は何も後悔しないから」
「ほんっと、バカなんだからっ」
涙ながらにそう呟くと、まどかさんは先輩の元に歩み寄り。
そのまま、彼の胸に体を預けた。
「悪いけど、君のお母さんは頂くから」
冗談っぽく大翔君に告げると、先輩はまどかさんを優しく包んだ。
安らぎに包まれたような表情のまどかさんを、先輩はすごく愛おしそうに抱きしめていて。
何だか、胸の中に温かいものが込み上げてくる。
「大事に…してあげて下さい。大切な母親ですから」
そう答える大翔君も、凄く素敵な笑顔を浮かべていて。
肩の荷が下りたといった感じで、嬉しそうだった。
この笑顔が…水沢の言っていた笑顔なのかもしれない。
「構わないよ、もう一度やり直せるのなら。これからはさ、コイツじゃなくて俺を見てよ?」
そう言って、大翔君の左肩に右手を添えた先輩。
そんな2人を見返しているまどかさんは、溜めていた涙の粒を頬に滑らせていた。
でも、決して悲しそうなわけじゃない。
嬉しさと後ろめたさの入り混じった、そんなような複雑な表情。
「……お母様にまた反対されたら?」
「そん時はさ、ここに居候させて?」
6年前とは違う。
そんな気持ちのこもった、眩しい先輩の笑顔。
「後悔しても知らないから」
「6年間、後悔しっぱなしだったんだよ。まどかといられるなら、俺は何も後悔しないから」
「ほんっと、バカなんだからっ」
涙ながらにそう呟くと、まどかさんは先輩の元に歩み寄り。
そのまま、彼の胸に体を預けた。
「悪いけど、君のお母さんは頂くから」
冗談っぽく大翔君に告げると、先輩はまどかさんを優しく包んだ。
安らぎに包まれたような表情のまどかさんを、先輩はすごく愛おしそうに抱きしめていて。
何だか、胸の中に温かいものが込み上げてくる。
「大事に…してあげて下さい。大切な母親ですから」
そう答える大翔君も、凄く素敵な笑顔を浮かべていて。
肩の荷が下りたといった感じで、嬉しそうだった。
この笑顔が…水沢の言っていた笑顔なのかもしれない。