揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
chapter37
大翔君のマンションからの帰り道。
私の隣には、真吾の姿がある。
「今日は…ありがとう」
とりあえずあの後は、まどかさんと先輩と大翔君の3人でゆっくりと話し合う方がいいという事で。
私達は彼のマンションを後にした。
篠原さんを送って行くという水沢に別れを告げ、私は真吾を駅まで送る事にした。
「昨日、彼から由佳と別れる話を聞いた時…ホントはちょっと嬉しかったんだ」
そう告げると、私より遥か上にある彼の瞳は悪戯っぽく笑っていて。
つられて私も笑ってしまった。
「でも、よかったね。ニューヨークに行く話もなくなったし。彼との交際も認めてくれたし」
「真吾の…おかげだよ。真吾が先輩を連れて来てくれて、まどかさんにビシッと言ってくれたから」
あのまま私と水沢達しかいなかったら。
きっと、大翔君はニューヨークに行ってしまっていただろう。
「最初は、彼がニューヨークから帰ってくるまでの由佳の監視役を頼まれてたんだ。でも今日弘登先輩と話をしていて、気が変わったんだよ。彼を行かせちゃいけない!ってね」
7時を過ぎた駅の周辺はかなり賑やかで。
私達の会話も、注意していないと簡単にかき消されてしまいそうだった。
「でも…ホントびっくりした。まさか、弘登先輩がまどかさんの元カレだったなんて」
正確には、浮気相手だったんだけど。
でも、2人の心の中ではお互いに本命だったわけで。
「彼女と大翔君を見た時から、ずっと気になってたらしいよ。そんな時に、彼が俺に会いに来たからさ。彼について詳しく聞きたくて、先輩は今日部活に来たんだ」
私の隣には、真吾の姿がある。
「今日は…ありがとう」
とりあえずあの後は、まどかさんと先輩と大翔君の3人でゆっくりと話し合う方がいいという事で。
私達は彼のマンションを後にした。
篠原さんを送って行くという水沢に別れを告げ、私は真吾を駅まで送る事にした。
「昨日、彼から由佳と別れる話を聞いた時…ホントはちょっと嬉しかったんだ」
そう告げると、私より遥か上にある彼の瞳は悪戯っぽく笑っていて。
つられて私も笑ってしまった。
「でも、よかったね。ニューヨークに行く話もなくなったし。彼との交際も認めてくれたし」
「真吾の…おかげだよ。真吾が先輩を連れて来てくれて、まどかさんにビシッと言ってくれたから」
あのまま私と水沢達しかいなかったら。
きっと、大翔君はニューヨークに行ってしまっていただろう。
「最初は、彼がニューヨークから帰ってくるまでの由佳の監視役を頼まれてたんだ。でも今日弘登先輩と話をしていて、気が変わったんだよ。彼を行かせちゃいけない!ってね」
7時を過ぎた駅の周辺はかなり賑やかで。
私達の会話も、注意していないと簡単にかき消されてしまいそうだった。
「でも…ホントびっくりした。まさか、弘登先輩がまどかさんの元カレだったなんて」
正確には、浮気相手だったんだけど。
でも、2人の心の中ではお互いに本命だったわけで。
「彼女と大翔君を見た時から、ずっと気になってたらしいよ。そんな時に、彼が俺に会いに来たからさ。彼について詳しく聞きたくて、先輩は今日部活に来たんだ」