揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
「臨時のバイト、お疲れ様」


店に戻ると、テーブルを拭いていた純平君と先輩が楽しそうに話をしていて。

私の姿を見つけると、先輩は笑顔でそう言ってくれた。


「待ってて…くれたんですか?」


ホントは、半信半疑だった。

その場のノリみたいなもので、冗談なんじゃないかなって思ってたんだけど。


「俺、約束は守る方だし。な?純平」


「まぁ、そうだな」


そして、普通に会話してるこの2人は、ホントに知り合いだったみたい。


「純平、知り合い?」


沙希は、ちらっと視線を先輩に送りながら尋ねた。


「あぁ、コイツは小中の同級生で小島弘登」


純平君の言葉に、私の心臓が激しく飛び跳ねた。


コジマ ヒロト。


先輩、ヒロトって言うんだ……。


まさかの大翔君と同じ名前に、なんだかドキドキしてしまった。
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